サブローのメモ帳(仮)

駆け出しライターが書く練習として思いついたことを独断と偏見満載に語っています。ご連絡はracoon3buro@gmail.comまで。

過去にとらわれていては成長出来ない。ではその抜け出し方は?


かっこいい言葉ですよね。

「過去にとらわれていては成長出来ない」

すごい人達が、色々なところでこういう台詞を言っているのを見かけると、わー流石だな、過去ぜんぶ乗り越えてきたのかすごいなー!と思います。
修行量や経験が違うぜ。

でも少し、まだ抜け出しきれてない自分が「お前はダメだ!見込みがない!」って言われているような気がして、ほんの少しだけ悲しくなってます。
強い言葉に弱い。

ま、インパクトによる釣りとか、箔付けとか、その言葉が発された理由は色々あるし、そこに含まれた悪意なんてあっても微量です。
すごい人の経験ではそれで間違いないんでしょうし、いちいち言葉端に傷つく人間のことなんて考えてはいないでしょうしね。


それに本当のことでもあると思うんです。
何十年たってもひとつの過去に強くとらわれたままでは、確かに成長は難しいでしょう。

ではどうやって抜け出せばいいのか。


とらわれたままではない。
ということは、抜け出すと言うことです。
人によって抜け出せない過去って様々だし、抜け出せない理由もまた様々です。


そこから抜け出す方法についてまで触れている人は少ない気がするので、私がどう考えているかを語っておきます。
私はでかいこと言えるようなすごい人ではありませんが、考えて悩んでいる人の助けに少しでもなれたらうれしいなと思います。

と、ここまで書いておいてなんなんですが。

この記事ね、「過去」「抜け出したい」とかって検索してる人が見てるんだろうなって予想しながら書いてます。

だから先に言います、スポッと抜け出せる話ではありません。
ひとつの考え方の話で、しかも多分、検索してるような人にはもう分かっていることです。
分かってる上で苦しいんだろうと思うんですが、簡単に抜け出せるような画期的な方法については書いてありません。

せめて自分以外の声でその方法を聞いて、気を確かに持って欲しいと言うか、暇潰しにして欲しいと言うか。


あのね、あがくこと、かなと。
って言うか、嫌な過去があったとして、抜け出そうとしてるならもう成長はし始めてると思うんです。
だってこのままではダメだって思ってるんでしょ?
ここがややこしいとこなんですが、すごい人達の言う「過去にとらわれている人」って、過去から抜け出したくても抜け出せなくてもがいてる人のことではないと思うんですよね。
すごい人たちは多分ね、PV数の問題とか文字数の問題とかで、そこんとこ十把一絡げにしてるんじゃないかな?商売うまいんだからもー……。

彼らが言っているのは、「あんなことがあったせいで」「全部あいつのせいで」って何もかも見ないふりしてる人とか、過去の栄光をいつまでも誇示してる人とかのことなんですよね。
ね、いかにも成長しなさそうでしょ。

「過去にとらわれたままの人」と「過去から抜け出したい人」はカテゴリが違うんです。

 

過去から抜け出したい人。
苦しいですよね。
多分、時間が経つことも必要だって分かってますよね。
乗り越えて楽になれる日が来るまでが辛いから、早くどうにか出来ないかって検索してると思うんですが。
向き合ったり逃げたりを繰り返しながら、自分のなかでこなれさせていくしかないのかなと思います。
しかないって言い方はなんかやだけど。


ずっと向き合ってると参っちゃうから、好きなことに逃げたりしてもいいから、自分の人生でこういうこともあったって受け入れられるまで、時間が過ぎるのを待ちましょう。
受け入れられるようになるとね、経験になるんです。
細かいとこ誤魔化しつつ、人に話せるようになります。
先が見えなくても、そういう日は来ます。大丈夫。

受け入れるってそんな、全部受け止めたみたいな大層な状態じゃなくていいから。
根に持ってようが思い出す度に若干イライラしようが構いません。

そのうち、夢に見たり当時のままの辛さが甦ることはなくなっていきます。

 

「あの出来事のせいで」ってのも、言っちゃいけないわけじゃないんですよ。

聞きたくないって人は大勢いるけど、だってそのせいでってのは事実ですもん。

 

そこから、こう続ければいいんです。
「あの出来事のせいでこう。」

「だけど。」
私偉いこと言える立場でもなんでもないけど、これは確かなんです。
大事なのは、そこからどう考えてどうしたかなんです。
すごいことなにもしなくてもいいんです。


「~~だったけど、どうにかした」

「~~だけど、どうにかしたくて頑張ってる」

 

抜け出したいと思う人は、あがいてる限り抜け出せます。


ね、もう分かってる話だったでしょう。
長々とすみません。

半分くらいは自己満です。
辛かった時、自分が言って欲しかったことなので。

散々考えたことで、もう分かり切ってることだったけど、実際大丈夫になるまでに、誰かに背中を押してもらいたかったんです。


辛かった時そう思ってたってことは、今求めてる人ももしかしたらいるかなと。
少しでも気を楽にしてもらえたらいいんですが。


珍しく長めに書いたら(まだまだ短いんですが!本当はもっと書けた方がいいんですが!)締めを見失ってしまったので、では最後に、私の母の台詞をひとつ。
彼女の言葉はたまにぎょっとするほど深いです。
波乱万丈だった若き日を乗り越え、遅く来た長い青春を謳歌しているだけある。

「おかずもなくて炊きたてでもない白いご飯が、あんなに美味しかったのはあの時だけ」

何があったのかは教えてくれませんでした。
それではまた。